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2013年1月24日 (木)

説経節「をぐり」を読む(4)

B13012301

小栗主従最後の顛末を観て、

「今こそ気は散じたれ」(あースッキリした!)とのたまう横山殿。

陰陽師(ここでは、下級の呪師か声聞師だろう)を呼んで、

小栗たちの葬り方を聞けば、従者十人の殿ばらは、

(主君のとばっちりで、本人たちに落ち度が無い)

非業の死であるから、火葬に付し、

小栗自身は名のある大将なので、土葬がよいでしょうと答える。

そこで、急ぎ野辺送りを行った。

絵巻では、十人の火葬と、小栗を納めた坐棺を埋める様子を描く。

中世後期の葬送の様子が窺える、珍しい場面だ。

とりあえず、貴人は土葬、曰く付きの死には火葬と、

火葬と土葬の基準めいたことも、出てくるのが興味深い。

陰陽師の助言には、怨霊封じの意味もあったのではないか。

(捨身 Canon S100)

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歴史(中世史)」カテゴリの記事

コメント

悪党対悪党。野焼きですね。岩佐又兵衛は、こういう光景を実体験でもいっぱい見ていたんでしょう。

投稿: 振り子 | 2013年1月24日 (木) 07時54分

「をぐり」は中世史のネタの宝庫で、当分尽きそうにありません。岩佐又兵衛の絵と「をぐり」の本文は、戦国期の生々しい世界と絶妙にシンクロしているように感じられます。

投稿: kansuke | 2013年1月24日 (木) 22時04分

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