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2013年2月18日 (月)

説経節「をぐり」を読む(10)

B13021701

さて、目出度く、常陸の「大将」に落ち着いた小栗だったが、

ここに、怪しげな来訪者が登場する。

後藤左衛門と名乗る、所謂「連雀商人」である。

彼は、屋形の庭より声をかけ、言葉巧みに縁へ歩み寄る。

それを見た小栗、つい興に乗って、いろいろと問うに、

…商人の負うたるはなんぞ?

…さん候。唐の薬が千八品、日本の薬が千八品、

 二千十六品とは申せども、まづ中へは、千色ほど入れて、

 負うて歩くにより、総名は「千駄櫃」と申すなり…

…かほどの薬の品々を売るならば、

 国を巡らでよもあらじ。国をばなんぼう巡った?

…さん候。きらい、高麗、唐へは二度渡る。

 日本は旅三度巡った…

これを口から出任せと…言い切れないのが中世世界…

物語は大きく展開し始めた。

B13021702

(捨身 Canon S100)

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