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2013年2月22日 (金)

説経節「をぐり」を読む(11)

B13022101

連雀商人・後藤左衛門の口上の面白さに、聞き入る小栗。

彼が扱う商品と云えば(諸国廻り、持ち物、薬品類は既述)

…なに紙か、板の御用、紅や白粉、畳紙、

 御におひの道具にとりては、沈、麝香、三種、蝋茶と、

 沈香の御用…

(文具、レター用紙、織物、化粧品、香、茶…まぁ、輸入雑貨か)

と、調子宜しく、立て板に水の如しである。

本文のこのくだりで、中世世界の、連雀商人の何たるかが、

よく判るのだけれど、何やら、宣伝文句のようでもあり、

説経節に巧みに盛り込まれた感じがしないでもない。

「後藤左衛門」と云う名も、ひょっとしたら実名で、

聴衆が「あのね!」と、手をたたいたかも知れぬ。

小栗は上機嫌で、一献進める。

…姿形は卑しけれども、心は春の花ぞかし。小殿原、酒一つ…

酌に立った小姓、後藤左衛門へ耳打ちするに、

…なぁ、この殿は、未だ御台所が決まっていなのだ。

 おぬしは、諸国を廻っているから、よく存知居ろう。

 何処かに見目良き方が居られたら、仲人いたせ。

 さぁ、引き出物が出るぞ…

下は、まさにその場面、手前に置かれた脚付の折敷に、

引き出物の「黄金十両」がのっている。

B13022102

(捨身 S100/二代目CX5)

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