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2013年2月10日 (日)

説経節「をぐり」を読む(5)

B13020901

そもそも、小栗判官とは、都に並びなく、富み栄えた、

二条大納言兼家の子である。

しかも、鞍馬寺の毘沙門天に参籠して得た、

「鞍馬の申し子」であった。

場面は鞍馬寺に参籠する兼家の御台所。彼女は堂上の畳に臥し、

侍女たちは回廊で夜を明かす。階下には、供の男性たち控えるが、

堂上へ目をやり、気になる様子なのは、兼家であろうか。

堂内に立って、夢告する毘沙門天は、

「ありの実」(三つ成りの梨)を持ち、御台に授けようとしている。

因って、小栗判官の幼名は「有若」と云う。

ところで、昨日も触れたけど、

説経節「をぐり」の通奏低音は、観音信仰ではないかと想っている。

毘沙門天は、財や子宝を授けるとされるが、

その一方で、観音三十三応化身の一つ、「毘沙門身」なのだ。

つまり、小栗は「観音の申し子」とも謂えるわけだ。

(捨身 二代目CX5)

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