« 説経節「をぐり」を読む(14) | トップページ | 説経節「をぐり」を読む(16) »

2013年3月 2日 (土)

説経節「をぐり」を読む(15)

B13030101

後藤左衛門、男は度胸、ここは駄目もとでも、

ひとつ脅かしてみんとて、連雀掴んで、白州に投げ、

広縁に踊り上がり、板踏み鳴らして、大見得を切った。

…おう!いかに照手姫様!何故、文をお破りになった!

 文の一字一字は仏なり。お大師様の指を裂くも同然、

 ああ恐ろしや!照手姫様の後生の罪業如何ばかり!…

照手姫、憤然としながらも、

…今まで、相模武蔵の殿原たちの文はいくらでも破りましたよ!

 これほどの罪業と云うのなら、悲しいかな、神も御覧ぜよ!

 何も知らずにしたことですから、お許し下さい。

 でも、父横山殿、兄弟たちがこのことを聞けば、

 私をどう罰するかも知れず。

 もはや致し方なし、返事を書きましょうぞ!…

B13030102

ついに、照手姫は返し文をしたためる。

B13030103

かくして後藤左衛門、首尾よく返事の受け取りに成功!

…承ってござある…とつくと千駄櫃へ入れ、

B13030104

常陸の小栗館へ、ひた走る。

(捨身 二代目CX5)

|

« 説経節「をぐり」を読む(14) | トップページ | 説経節「をぐり」を読む(16) »

歴史(中世史)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 説経節「をぐり」を読む(14) | トップページ | 説経節「をぐり」を読む(16) »