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2013年6月13日 (木)

足利へ(3)

B13061201

国宝指定になる本堂(大御堂:大日堂)をじっくり拝観しよう。

やはり、風雪七百有余年の、中世建築の迫力は大したものだ。

筆者は、こういう、ホンモノの中世構造物にホレボレしてしまう。

本堂は十間四方の方形を成し、独特の反りを付けた、

入母屋屋根は、鎌倉後期に流行した禅宗様を示す。

その辺は、円覚寺舎利殿や、正福寺地蔵堂と共通するが、

時代的には、二百年近く古いので、より貴重だ。

しかも、密教寺院でありながら、禅宗様との折衷が面白い。

B13061202

厳密に謂えば、この堂は創建当時の儘ではない。

まず、屋根が室町中期に瓦葺きに改められ、重さに耐えるように、

柱が補強された。元は桧皮葺であったろう。

堂の正面と背面に、礼拝用に張り出した庇を、

向拝(ごはい=背面の場合は後拝)と呼ぶが、

背面は室町末期、正面は江戸中期に増築されたようだ。

もとより、上記の諸事情を含めても、

この堂の価値を些かも低めるものではないわけだ。

B13061203

其の向拝から、やって来た山門方向を観る。

正面に吊るされているのは、巨大な鰐口(わにぐち)だ。

(捨身 OLYMPUS XZ-10)

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