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2013年7月14日 (日)

伊豆山にて(11)

B13071301

伊豆山権現の正体については、大まかに謂って、三説、

…原始から、富士箱根伊豆火山帯で、活発に現われてきた、

 火山、地震、島、温泉などの、自然現象の神格化。

…法体、俗体、女体、本地仏と、応化所変する、

 修験道と密教の影響を受けた、

 中世世界の本地垂迹、仏神混交の権現神。

…古代に、半島の渡来民が請来した異国神。

に尽きるかと想われる。

現在の伊豆山神社が認める、三柱の祭神は、

記紀風土記、延喜式に依拠するところの、

近代の神仏分離、廃仏希釈の影響が濃厚と観て、

全く別に、考察を加える必要があるだろう。

筆者としては、前述三説に重きを置く立場だ。

さて、伊豆山を訪れたならば、各種守札は、さることながら、

別して、当山の、牛王宝印を拝受されることをお勧めしよう。

「走湯山宝印」と記される、独特の絵文字は、

もとより、熊野牛王のヤタ烏が有名だけど、こちらは、

中央の印の字が、二頭の絡まる竜になっている。

これは、紅白二頭の竜が、交合しながら、

頭部は伊豆山の地下、尾部は箱根山芦ノ湖の湖底に在り、

頭部の目鼻口より、絶えず噴気熱水(温泉)を発している、

と云う、所伝に基づくものだ。

やはり、此処の火山活動は、太古より鎮まること無く、

今も続いていることを、改めて思い知らされるわけだ。

B13071302

(捨身 ライツCL Mロッコール40㎜F2 PRO400/OLYMPUS XZ-10)

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