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2013年7月22日 (月)

箱根山中の異界へ(2)

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中世の東海道(単に海道と呼ばれたようだ)最大の難所は、

箱根越えであることは、論を待たないだろう。

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平安初期の富士噴火により、一時不通になった、

足柄峠越えに代わり、箱根山中を直に踏破する湯坂道が、

中世世界を通じての、メインルートになったわけだが、

中世の旅人にとって、箱根山は、厳しい自然条件はもとより、

仏神や死霊、はたまた、山賊どもも集まる、

人知の及ばない、恐ろしい境界地=異界だった。

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鎌倉後期の公家、飛鳥井雅有の紀行文「春の深山路」はこう記す。

…富士を仰ぎながらの峠越えは、印象的ではあるが、

 厳しさ、危うさはこの上ない。

 未だ明けやらぬうちに、登り始めたが、

 やっとのことで、湖のほとり、芦川という宿に辿り着いた。

 此の山には不思議なことが多い。山頂に在るこの湖は、

 雨降っても、水増えず、日照っても、減ることがない。

 「地獄」とか云うのがあって、死者と行き逢えば、

 いつも、故郷に言づてをされると、方々に書かれる。

 「芦の海の湯」という温泉もある。

 箱根権現は、伊豆箱根二所とも称し、

 昔、役行者が修行された、熊野のような霊験所である…

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さて、今回の探索地は、其の「地獄」、

あるいは、「賽の河原」とも呼ばれたところなのだ。

(捨身 OLYMPUS XZ-10)

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