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2013年7月26日 (金)

箱根山中の異界へ(5)

B13072501

六道とは、人が生前の善悪の業に因って赴く、六つの世界、

地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上のこと。

其処へ辿り着く、六本の分かれ道、即ち、

あの世と、この世の境界が「六道の辻」である。

たとえ、どの世界へ赴くことになっても、其々の辻に立ち、

救済してくれると云うのが、六地蔵だ。

峠、坂、辻、岸辺、門前に、六地蔵が祀られることが多いのは、

これらの場所も、あの世と、この世の境界と看做されたからだ。

精進池は「六道の池」とも、呼ばれたらしい。

死者は四十九日の間、此方側の岸辺に留まり、

向う岸へ渡って、冥界へ赴くとされた。

箱根山で、死者が最終的に辿り着くのは、

その上に聳える、駒ケ岳だった。

B13072502

池畔に立つ「応長地蔵」(重文 応長元年=1311 の銘文あり)を観る。

かつて、此処で、送り火が焚かれたので、

「火焚き地蔵」の別名がある。

B13072503

さすがに、鎌倉期の石仏で、素朴ながらも、造りは確かだ。

表情もいい。

(捨身 OLYMPUS XZ-10)

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