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2013年7月 7日 (日)

伊豆山にて(5)

B13070601

中世世界での、伊豆山の隆盛は大したものだったらしい。

伊豆山を中心とした、現在の熱海一帯は神域であり、

堂舎、僧坊が立ち並んでいたことだろう。

もとより、結界の内は、世俗の権力が及ばないアジールである。

しかも、数千人を越える、僧侶、修験者、神人が武装し、

僧兵となって、堅固に守っていたはずだ。

参詣者は、先達の修験者の案内で、宿坊に泊り、

祈祷を受け、山内に沸き出る温泉で湯治して、

身も心も、生き返って、下界へ戻って往った。

まぁ、温泉観光の原点のようなものとも謂えるけれど、

是正に、伊豆山権現の強力な霊験に与ったわけだ。

伊豆の流人、頼朝は、しばしば、窮地に陥ると、

政子共々、伊豆山へ逃げ込んだと云われるが、

それほどに、頼りになる存在だったのだ。

その一方で、伊豆山は諸国に広大な所領を持つに至り、

各地の所領にも、配下の修験者を置いて、

東国における影響力は増すばかりだった。

B13070602

(捨身 OLYMPUS XZ-10) 

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