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2013年11月27日 (水)

奈良坂にて(13)

B13112601

B13112602

般若寺は、一寸した中世石造物の宝庫であろう。

前述の、石造十三重塔の他に、

現存最大の「笠塔婆」二基(重文指定)がある。

銘文から、一基は、宋人石工・伊行末の子、行吉(ぎょうきつ)が、

亡父・行末の追善のため、もう一基は、母親の逆修ために、

弘長元年(1261)七月に造立したことが知られる。

もとは境外、「般若野五三昧」と呼ばれた、

葬送地(般若寺より、坂下150mとも)に立っていたらしい。

頼長の墓標として、建てられていたと云う「大卒塔婆」も、

こんな形ではなかったかと想われる。

中世の絵画史料で、石造物が立っている様子を探してみた。

やはり、直ぐ見つかったのは、一遍聖絵だ。

B13112604

白く表現されているので、般若寺塔のように(西日本の特徴か)

花崗岩で造られていることも、よく判る。

石材は地方によって、違っているようだ。

因みに、鎌倉では砂岩が多い。

B13112603

これは、般若寺の石造十三重塔にそっくりだ。

結構、中世世界では、見慣れた風景だったのだな。

(捨身 Canon G1X/S110)

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