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2013年11月20日 (水)

奈良坂にて(7)

B13111901

社殿の裏側は、突如、ストンと擂り鉢状(何とも人工的だ)に、

落ち込んでいて、その底に、巨木が生えていたのだ。

案内板に拠れば、樹高30m、幹周り7.5m、

樹齢は軽く千年を越える、楠とのことである。

今まで、彼方此方の霊地(主に南関東だが)で、

楠の古木は観てきたが、これほどの巨木は初めてだった。

もとより、人が植えたものだろう。

仮に、古代へ遡れば、祭神の施基親王と春日王の時代に、

それほど離れていないことになる。

峠の道祖神=賽の神か、あるいは、本殿の真後ろなので、

社の神体そのものなのか。

B13111902

B13111903

かつて、奈良坂を往来した、中世の旅人たちが、

手向けてきた光景が想い浮ぶ。

もしも、この楠に、精霊が在すなら、

やはり、その姿は「翁」であろうな。

見上げると、直ぐ近くまで、住宅地が迫っていた。

(捨身 Canon G1X)

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歴史(中世史)」カテゴリの記事

コメント

今日この大木を四方八方から眺めていたら、腰のまがった老人が何かを語りかけているように思え、これは「翁や!」と思いました。このすり鉢状の地形、言い方は悪いですが、薄気味わるいのです。
お墓ではなかったにせよ、助かる見込みのない人たちがここに寄せ集められていたような光景が浮かびました(妄想です)

投稿: 糸でんわ | 2014年1月28日 (火) 22時41分

奈良坂へ往かれたようですね。実に奥深い処だと想います。もとより、一回やそこらの探索で無理です。多聞山城も観たかったのですが、時間が足りませんでした。奈良豆比古社裏の窪地と巨木に、かつて、この峠に集住したであろう人々の姿を感じられたそうですが、同感です。非人宿に入らざるを得なかった人々の物語をもっと掘り下げてみたかったです。

投稿: kansuke | 2014年1月29日 (水) 10時17分

多聞城跡は中学の敷地に入れないこともありますが、ほとんど遺構は残っていないとのことです。でも、かんすけさまのように見慣れておられ方なら、きっといろいろな発見をされるのだろうなと思いながら、傾斜面をのぼってみたりしておりました。機会がありましたら、是非探索してみてください。

投稿: 糸でんわ | 2014年1月29日 (水) 21時58分

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