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2014年1月26日 (日)

木地師の物語

B14012602

浅草橋にて、映画上映会に参加する。

「奥会津の木地師」(1976 民族文化映像研究所作品)

38年前、福島県南部の山間部に、

木地師の伝統を受け継ぐ人々が居た。

当時、既に高齢で、山から山への移動生活は止めて、

五十年と云うことだったが、この映画のために、

かつての、木地師の生活を再現する様子を、

克明に追った、極めて貴重な映像記録である。

山中に、作業場となる、笹葺き、掘立柱の小屋を、

建てるところから始まり、山の神を祀り、

ブナの木の見立て、伐採、荒削り(女性の作業だ)

現在では全く観られなくなった、手回し轆轤を使っての作業など、

初見の映像ばかりだった。

特に喫驚したのは、手回し轆轤が、室町後期に成立した、

「七十一番職人歌合」(下)に出てくる「轆轤師」=木地師が、

使うものと、殆ど変わらなかったことだ。

作品に登場した人々は、もう鬼籍に入られているかと想うと、

この、失われれて、二度と戻ることの無い「物語」に、暫し瞑目した。

B14012601

(捨身 Canon S110) 

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