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2014年2月28日 (金)

七十一番職人歌合を観る(20)

B14022601

「賽磨」(さいすり)とは、双六の賽(サイコロ)を作る職人のこと。

双六は、中世世界で、爆発的に流行した博打である。

2012年の大河「平清盛」では、ドラマを象徴する小道具として、

使われたのは、記憶に新しいところだ。

賽は、鹿角を削り、砥石で磨いて作る。

より古い、鎌倉から南北朝期の職人歌合では、

博打(ばくうち)も、道々の芸能として、

堂々と、職人に数えられていたのだが、

七十一番歌合が成立した、室町末期になると、

禁制が強まり、歌合の表舞台から姿を消すようになる。

でも、非公式には、相変わらず盛んだったはずで、

それを暗示する所以もあって(博打とグルだった可能性も)

「賽磨」だけが挙げられているのだろうか。

僧形で、小袖袴、前に賽と賽袋、後に笠を置く。

右手で賽を持ち、左手で、前方の賽を指差す。

添えられた吹き出しの台詞が面白い。

…さしちがへの賽も、召し候へ。

 犬追物の、いきめも候ぞ…

~目を入れ替えた(イカサマ専用の)賽は如何でしょう?

 犬追物(犬を囲った馬場に放ち、馬上から追い駆け射る武芸)

 に使う、大きめの蟇目=鏑(転じて、特大の賽のことか?)

 もございますよ~

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