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2014年2月 8日 (土)

七十一番職人歌合を観る(4)

B14020702

「弓取」(ゆみとり)は、謂うまでも無く、武士のことだ。

彼らも、道々(諸道)の輩=芸能民(職人)の範疇に、

入れられているのが面白い。

中世世界の武芸とは、基本的に弓馬の芸(道)を差す。

騎馬で馳せ向かい、騎上から、矢を放っては避け、また放つ。

相手には、巧みに「弓手」(ゆんで=左側)だけを向けるように、

馬首を廻らし続ける(鎧は、弓手側が堅固に出来ていた)

もとより、馬は自在に乗りこなさねばならない。

太刀さばきが、問われるのは、中世も終わりになってからだ。

添えられた、吹き出しの台詞に、

…運は天にあり、

  命(めい)は義によりて

  かろし…

~運は天に任せた。

  義のためには、命も軽いものだ~

装束は、梨子打烏帽子(なしうちえぼし)に鉢巻、

鎧直垂、弓籠手(ゆごで)脛当(すねあて)貫(つらぬき)

雁股(かりまた)の鏑矢を持ち、傍らに太刀と弓を置く。

ところで、再び問うに「武士とは何だろう」かと。

未だ中世史学でも、これと云った定説は出ていないのだ。

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