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2014年2月11日 (火)

七十一番職人歌合を観る(6)

B14020901

「山人」(やまびと)と呼ぶのは、山中に暮らし、樵や炭焼き、

狩猟、焼畑を生業とする人々の総称だろう。

歌合に登場する、他の職人や芸能民を差す場合と、

ややニュアンスを異にする。

後者の立場を、どちらかと謂えば、都市的な場の住民と観ると、

「山人」(=山民)は、「山」と云う、対極的な異界の住民なのだ。

「山」は、人が容易に入ることを拒む、

仏神や、祖霊が鎮まる領域、

あるいは、死霊が彷徨い、天狗や猛獣、山賊も跋扈する、

怖ろしい世界である。

そんな異界に棲む彼らも、山伏同様(お仲間だ)

中世世界では、大いに畏怖された存在だったと想う。

描かれる姿は、被り物は無く、中剃りに鉢巻、

小袖、袴、襟巻きと、部屋着のような感じだ。

毛皮の上に座り、囲炉裏で暖をとる。

後方には、柴、薪、斧が置かれる。

添えられた吹き出しの台詞は、

…ことしは、秋より、寒くなりたるは…

~今年は、秋から寒くなったわい~

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コメント

おっしゃる通り、この絵からほのぼのとした雰囲気が伝わってきます。山の幸を肴にほろ酔い気分で、物語の一つでも聞かせてもらえそうな親しみもありますね。
思い浮かぶのは「杣人」という言葉ですが、これはもっと林業とかかわっている人たちをさすのでしょうか。

投稿: 糸でんわ | 2014年2月11日 (火) 09時00分

仰る通りです。「そま人」も「山人」の一員です。ツイッターの方に画像を引いておきました。確かに、このおっさん、ほっこりとした風情で、憎めませんね。

投稿: kansuke | 2014年2月11日 (火) 09時57分

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