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2014年2月12日 (水)

七十一番職人歌合を観る(7)

B14021101

中世世界で、覆面をする人々は、

乞食、非人、ライ者、犬神人など、賤視される人々が多かった。

職人、芸能民の中にも、同様な人々が観られる。

前者の境涯にある人々の、生業であった可能性が高いのだが、

「饅頭売」(まんじゅううり)もそうだろうか(未だよく判らない)

つば広の唐人帽子に覆面、小袖、袴、脚絆、草履。

おうご(天秤棒)に、通した前後の箱に饅頭を入れる。

左立膝で足を組む、独特の座り方で、右手で箱を指差す。

饅頭は、南北朝期に、元朝より禅僧が連れ帰った、

林浄因(塩瀬饅頭の始祖とも)が伝えたと云う。

彼は奈良に住み、饅頭造りを始めた。

爾来、饅頭は奈良の名物となった。

当時の饅頭は、今で謂うところの、酒饅頭のようなものか。

生地に酒種を入れ、蒸し上げる。

小豆、肉、野菜などの各種餡入りだから、

中華饅頭や、信州のお焼きに近いかもしれない。

描かれた「饅頭売」は、奈良から洛中へ売りに来たようだ。

添えられた吹き出しの台詞は、

…けさは、いまだ商ひなき、うたてさよ…

~今朝は、全然売れないな。参ったよ~

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