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2014年3月 2日 (日)

七十一番職人歌合を観る(21)

B14030101

「枕売」(まくらうり)とは、工房で作った枕を、

市庭、あるいは行商で商った人々だろう。

中世世界の枕は、多くは木枕で、黒、朱漆塗りか白木、

錦、絹地、畳地などを張って仕上げる。

蒔絵を施した、豪華なものもあったようだ。

絵画史料では、わりと出てくるが、遺物は稀である。

図像は、僧形に笠、小袖袴で裸足。

左手で商品を入れた袋の結び目を握り締め、

右手で枕を差し出す。

添えられる吹き出しの台詞は、意味深だ。

…今一つのかたも持ちて候。

 ひそかに召し候へ…

~もう一つの型も、持って居りますよ。

 (それは)こっそりと、お使い下され~

この歌合を読むほどの、中世人なら、誰でも合点が往ったはず。

まぁ、些か堅苦しく、閨房の友?とでも云っておこうか。

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