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2014年3月 3日 (月)

七十一番職人歌合を観る(22)

B14030201

既に触れているが、「筏士」(いかだし)とは、

山間で「そま人」(山人)たちが切り出した用材を、筏に組み、

川に流す人々だ。「川並衆」(かわなみしゅう)とも呼ぶ。

長い川筋を、急流や淵、時には堰を利用しながら、

筏を巧みに操って下し、最終的には、河口の津(湊)で、

木材を海運業者に託すまでが、彼らの仕事である。

中世世界では、絶えず何処かで、

大きな寺社建築が行われていたであろうから、

木材の需要も多く、諸国より調達する必要があった。

こういった人々は、山―川―海を往来して結び、

各地の大小の河川で活躍していたはずだ。

水運、治水に関わる高度な技術は、もとより、

様々な情報にも、通じていたことだろう。

図像は、笠、蓑、藁脚絆を身に着け、棹を持ち、筏に乗る。

添えられた吹き出しの台詞は、

…此のほどは、水潮よくて、

 いくらの材木を、下しつらむ…

~近頃は、水量の具合がよくて、

 如何ばかりの材木を流し下したことか~

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