« 七十一番職人歌合を観る(22) | トップページ | 七十一番職人歌合を観る(24) »

2014年3月 5日 (水)

七十一番職人歌合を観る(23)

B14030401

木地師の仕事は、曲げ物、指物、挽き物の三つに分けられる。

その内、轆轤を使う、挽き物は、

前にも触れたが、轆轤師(ろくろし)の仕事だった。

轆轤師の手を離れた、碗、皿、盆、杓子などの半製品は、

白木の儘もあったが、多くは次の工程の、

漆塗りに廻されたであろう。「塗師」(ぬし)の出番である。

彼らの仕事は、二段階に分かれる。

まず、生漆(きうるし)を「やなし」=均質にして、

「くろめ」=加熱、水分を取り除く(製漆)

図像は、侍烏帽子と僧形の二人組みの男が、

布や和紙(漆漉)で、漆を絞り、濾過して、

均質にしている様を示す。

最後に塗り、これは三十回以上に及ぶ、塗り重ねと、

研磨、乾燥を経るもので、もとより、かなりの手間だ。

こうして、「塗師」のもとで、最終的な仕上げが行われ、

完成品として、市庭に並ぶわけだ。

添えられた吹き出しの台詞は、

…よげに候。木掻(きかき)のうるしげに候。

 今すこし、火どるべきか…

~うまい具合になっております。

 掻き採ったばかりの、新鮮な漆のようでござりますな。

 今少々、火にかけて、水分を取りましょうか~

|

« 七十一番職人歌合を観る(22) | トップページ | 七十一番職人歌合を観る(24) »

民俗」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 七十一番職人歌合を観る(22) | トップページ | 七十一番職人歌合を観る(24) »