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2014年3月 6日 (木)

七十一番職人歌合を観る(24)

B14030501

中世世界を代表する職人は「番匠」(ばんじょう=ばんしょう)だろう。

七十一番職人歌合でも、一番最初に採り上げられている。

現代風に謂えば、大工なのだろうが、本来は「番匠」たちの長、

棟梁を指す言葉である。

個々の職人は「番匠」あるいは「工匠」「木工」と呼ぶ。

古代より、朝廷の木工寮に所属する職人集団だった伝統で、

官位官職を持つ人々も多かった。

中世に入り、律令制が崩れてくると、大きな寺社や上級貴族に、

神人・寄人として属し、諸役免除の身分で、

高度な専門技術を持って奉仕するようになる。

図像では、侍烏帽子、直垂袴、腰刀と、成人男性の正装だ。

右手に手斧(ちょうな)を持ち、傍らに、曲尺、墨壷、鑿、鎚を置く。

添えられた吹き出しの台詞は、

…我々もけさは、相国寺へ、又召され候。

 暮れてぞかへり候はんずらむ…

~私も、今朝、再び相国寺に呼ばれました。

 日暮れには、帰ることでございましょう~

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