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2014年3月11日 (火)

七十一番職人歌合を観る(27)

B14030901

今も、中世世界も、建築とは、様々な人々が関わる、

チームワークである。大きな建築、例えば、

平家の南都焼討ちで焼失した、東大寺の再建となれば、

国家的な大事業だから、膨大な人数を統べる、

有能なプロデューサーが必要になる。

重源がその人だったが、彼には、経営的な才覚はもとより、

スポンサーとしての、権門勢家(頼朝や後白河法皇)に、

顔が利く政治力、各分野の職人(大工)たちを自在に動かす、

技術力にも、恵まれていたはずだ。

話は逸れたが、番匠、鍛冶、壁塗と、建築関係が続き、

今回は「檜皮葺」(ひわだぶき=檜皮師)とくる。

檜皮(檜の樹皮)で、寺社や御殿の屋根を葺く職人のことだ。

檜皮葺の建物は、最早、現存しているものが少ないけれど、

何とも中世的な感じがして、個人的にも、好ましい。

図像は、侍烏帽子に直垂袴。右手に木槌を持ち、

傍らに、檜皮二束、竹釘(檜皮を屋根に固定するのに使う)

を入れた木箱、金槌を置く。

添えられた吹き出しの台詞は、

…この棟がはらが、をそき…

~あの棟瓦(むながわら=棟葺き用の瓦)の、

 手配が遅れておるぞ~

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