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2014年3月20日 (木)

七十一番職人歌合を観る(35)

B14031901

遅くとも、鎌倉前期には、「麹売」(こうじうり)は酒作から、

分化、専業化(麹座もあった)が始まっていたと想われる。

市庭で売られていた麹は、酒麹であろう。

麹を買って、自家製の酒(どぶろくの類だろうが)

を造る人々も多かったのではないか。

今でこそ「密造酒」だが、そこは、自力救済の中世世界だ。

でも、プロが作る酒には敵わないわけで、

出来上がった酒を、市庭で求めるようになっていったはずだ。

「麹売」も女性で、図像は、垂髪に頭巾、小袖、

裸足、立膝(中世女性の典型的な座り方だ)

脛巾(はばき)を着ける。

傍らに、麹(黒麹か?)を載せた、円形と方形の折敷(おしき)

のような容器を置く。

添えられた吹き出しの台詞は、

…上戸(じょうご)たち、

  御覧じて、

  よだれ流し給ふな…

~酒好きの皆様!

 これを御覧(ごろう)じて、

 よだれ、流しなさいますな~

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歴史(中世史)」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。朝から思わず「これや!」と叫んでしまいました(笑)昨日、六波羅蜜寺を北へ上がったところで、「もやしもん」の広告。でも八百屋さんじゃない。お店の看板は長年の風雪で、判読不明の状態です。ググってみたら、これぞ種麹屋さんの「菱六」でした。いや~あのへん、中世のまんまですね。よだれが出ます。(笑)平成に残る職人歌合せ探訪、いかがでしょう?

投稿: 糸でんわ | 2014年3月20日 (木) 06時44分

「もやし」って本当に業界用語ですよね。種麹屋さんは、全国でも五軒ぐらいしかないそうです。ルーツを辿っていけば、中世に至るかもしれません。平成に残る、職人歌合の世界の探索、当方、既にやっているとも謂えますな… もとより、六波羅界隈は、探索候補地に挙がって居るところです。

投稿: kansuke | 2014年3月20日 (木) 21時43分

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