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2014年5月 6日 (火)

極楽寺坂から長谷観音へ(35)

B14050501

鎌倉に寺多しと雖も、建長寺や円覚寺のような大寺でなく、

谷戸奥に、ひっそりと隠れるように佇む小寺がよい。

地味だけれど、いい中世仏と古堂(近世建立でも可)を持ち、

後背の山に、中世のやぐらと、石塔群を囲い込んで居れば、

尚、理想的である。

そんな寺は、結構ありそうでいて、実は希少なのだ。

筆者でも、これはと謂える寺は、片手の数もない。

扇ヶ谷奥、泉ヶ谷の浄光明寺は、その一つだろう。

常時参観は出来ないが(木・週末・祝日のみ。八月休)

参拝者も多くないから、落ち着いた風情だ。

谷戸奥に雛壇状の平場を設け、伽藍を配置する、

典型的な、鎌倉の中世寺院の様式がよく残っている。

だんだんと登って往けば、目眩く異界へ誘われるようで愉しい。

まず一段上がり、後背の山へ続く小径に取り付いた。

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途中、二段目上の、阿弥陀堂と観音堂を振り返る。

此処の阿弥陀三尊像(重文 鎌倉後期)は一見の価値がある。

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三段目の平場は、地蔵堂跡と云う。

大きなやぐらが口を開け、正和二年(1313)銘を持つ、

地蔵菩薩像が祀られていた。

今の鎌倉で、ホンモノの中世石仏に出会えるのは、

一寸珍しいかもしれない。

箱根石仏を想い出した。

(捨身 Canon G1X)

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