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2014年6月25日 (水)

元八王子の宿跡を彷徨う(2)

B14062401

今回の探索地は、中世以前の八王子、

(当時、この地名は無かった)の中心地、

船木田荘・由井郷の古道沿いにある。

「八日市場」の字名が残る市跡だ。

まず、西蓮寺と云う、真言宗・智山派の寺へ足を踏み入れる。

この寺は、門前の市庭を管理し、

関銭、棟別銭(=むなべちせん 家戸ごとに課した税)

を徴収する権利を、小田原北条氏から附与されていた。

此処の僧や山伏が、八王子城に籠城したと云う記録があるから、

山伏が立ち寄る、基地の役割も、果たしていたのだろう。

境内の薬師堂は、室町末期(戦国期)の建立で、

八王子市、現存最古にして、唯一の中世建築である。

今回、初めて、観ることが出来た。

B14062402

今も、「目の薬師」と呼ばれ、眼病に霊験ありと、

信仰を集めているようだ。

由緒は判らないが、市庭に在ったわけだから、

修験とか、目薬売りとの係わりも、想い浮かぶ。

B14062403

現状、屋根は銅覆葺きだが、もとは萱葺きだった。

所謂、宝形造り、方三間(正方形)の堂である。

典型的な、鄙びた仏堂で、好ましい風情だ。

B14062404

天正十八年(1590)秀吉の八王子城攻め際に、

寄せ手の前田利家の軍勢が野営し、

兵糧炊き出しで焦がした痕が、堂内に残っているそうだ。

(捨身 Canon G1X)

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