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2014年7月 1日 (火)

元八王子の宿跡を彷徨う(7)

B14062902

住宅地の中に、忽然と現れた泉。

往時は、どうだったのだろうか。

おそらく、水際を古道が通っていたはずだ。

もとより、直ぐ近くに市庭がある。

中世の旅人たちが、背負った荷物を下ろし、

暫し憩いを愉しんでいたのか。

笈を置く山伏。杖と笠を横たえる時衆。

千駄櫃に凭れる連雀商人…

実は、皆見知った仲である。

この前、往き会ったのは、相州当麻宿か、武州六浦津だったか。

近頃は、富士へ参る道者の多いことよ。

吉田宿の賑わいは大したものじゃわい。

でも、あの関銭の高さは頂けぬ。

わしらは、関銭を免れるが、道者衆の嘆きはのう。

水を汲む女たちの笑い声、水を跳ねる童を嗜める声…

ふと、そんな光景を想ってしまう。

B14062903

水は、樹齢四五百年の「大榎」の根元から、

今も変わらず、湧き出でる。

源は、八王子城山麓より降る、扇状地の伏流水であろう。

B14062901

とりわけ、日照りの夏は、有難さが身に沁みたに違いない。

「うれしや水、鳴るは滝の水、日照るとも絶えず…」

(捨身 Canon G1X)

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