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2014年8月24日 (日)

江の島に至る(11)

B14082301

稜線の参道を、アップダウンしながら進むと、

江の島の二つの山が連結する、鞍部を通過する。

この辺りを「山ふたつ」と呼んでいる。

括れたように狭隘な地形で、南北両側の海が望める。

高所が苦手な人(もとより筆者も含む)には、

一寸、ゾクッとくるポイントだ。

どうして、こんな地形になったのかと云うに、二つの説がある。

南北両側の海食と断層である。

B14082302

南側の海を覗いたところ。

手前へ深く切れ込んだ絶壁で、その方面の専門家によると、

崖面に断層が走っているのが観察出来るそうだ。

B14082303

北側(陸側)の海も、直ぐ観通せる。

こうやって、江の島の地形を辿ると、かつての地殻変動が、

かなり激しいものだったことが想い遣られる。

「江ノ島縁起」に、五頭竜が暴れたと云うのも、

地震、津波、山塊崩壊、土石流、等々…諸々の天変地異の、

象徴だったのかと、合点が往くわけだ。

それにしても、「二万年の記憶」とは、縄文を軽く突き抜け、

石器時代に遡るのか。

歴史の範疇を超えちまうな。

(捨身 Canon G1X)

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民俗」カテゴリの記事

コメント

やはり有史以前のの記憶というのは人のDNAの記憶に残っているんでしょうか。そういえば九頭竜川は「崩れ川」ともいうのだそうです。私たちは自然への畏怖を常に忘れてはいけないですね。

投稿: tae | 2014年8月23日 (土) 21時57分

taeさま
今、いろいろと合点がいっているところですよ。五頭竜、九頭竜、龍神、大蛇、蛇、弁財天をキーワードにすると、彼方此方の地名や伝承がするすると読めるのです。こうやってみると、この列島は、まさに災害列島ですね。世界でもあまり例が無いのでは…

投稿: kansuke | 2014年8月23日 (土) 22時36分

kansuke様。私は今日室堂へ行ってきたのですが、龍王岳は昔、封じ込めのためのに社があったそうで、そういうことが忘れ去られていると聞きました。

投稿: tae | 2014年8月24日 (日) 22時22分

taeさま
室堂ですか。懐かしいです。九月の声を聞けば、程なく紅葉なのでしょうね。地域の伝承を、もう一度洗い出し、復元して読み解き直すことの大切さを実感しています。まだ時間は残されているのか…気に掛かるところです。

投稿: kansuke | 2014年8月24日 (日) 22時58分

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