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2014年8月 4日 (月)

雨降山考 つけたりとして(2)

B14080301

昨日の投稿で、最後の捨身に「赤い輪」が観えるが、

「あれは何ぞ」との、ご指摘を受けたので、この場を借りて、

お答えしようと存ずる。

これは、ごく最近になって、大山寺が始めた厄除け祈願で、

「土器(かわらけ)投げ」と呼ぶ。

関西では、既に結構、ポピュラーらしく、

神護寺や、竹生島が有名だそうだ。

まず、寺で、かわらけ二枚(組\300也)をもとめ、

指定された場所(上掲)で高所から谷間へ投げて、厄を落とす。

猶且つ、首尾よく、設けられた「赤い輪」を通せば、

所願成就疑いなしと云うものだ。

もとより「土器(かわらけ)」とは、素焼きの小皿のこと。

中世世界では、宴席の酒盃として用いられ、

原則一回のみ使い、打ち捨て、清浄を表す。

各種の呪い、神事、神饌を盛るには欠かせない。

巫女が「かわらけ」を割る場面が、絵巻物にも出てくる。

B14080303

大山寺の護符授与所は、不動堂を入って直ぐ右手だ。

手前、左手の小テーブルで「かわらけ」を拝受出来る。

B14080302

その深く意味するところは、疾うに失われたけれど、

こういった習俗の人気は、

現代世界でも、未だ衰えることが無いと謂うわけだ。

(捨身 Canon S110) 

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コメント

詳しくご説明ありがとうございました。夜店の遊戯みたいで楽しそうですね^^(でも、下で輪をくぐったかどうか確認する人がいないと・・・(^O^)
かわらけというと、元興寺地蔵会の灯明もありますね。

投稿: 糸でんわ | 2014年8月 4日 (月) 06時53分

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