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2014年8月10日 (日)

中世世界の巡礼者のイメージ(3)

B14080901

中世後期(戦国期)の巡礼者のイメージを追い続けている。

やはりと謂うべきか、

「上杉本・洛中洛外図屏風」の世界へ戻ってきた。

あの時代の、あらゆる人々の姿を見つけるに、

この絵画史料の右に出るものは無さそうである。

鳥居は祇園社のお旅所前(上)烏丸高辻と云う。

塗笠を被り、小袖脚絆、笈を背負い、杖を曳く、

二人連れの巡礼が通り過ぎる。

B14080902

洛中、一条小川の「革堂」(こうどう 下)は、

西国観音三十三所十九番札所、千手観音が御座す。

堂上の縁で、暫し休む巡礼たち。

左側の二人は、小袖の上に、袖無しの「笈摺」を羽織り、

背に筵を巻く、定番の巡礼スタイルだ。

手前、参拝を終え、階を降り、堂を後にする二人…

奥の敷居に腰掛け、天井を仰ぐ一人…

こうして観ていくと、当時の巡礼は何故か、

男の二人連れか、一人旅が目立つようだ。

江戸後期の、講中による大勢の団体ツアーとの違いが際立つ。

どんなわけなのか判らないが、

中世世界の巡礼のほうが、現代に通ずる何かがあるのだろうか。

(捨身 Canon S110)

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