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2014年8月12日 (火)

中世世界の巡礼者のイメージ(5)

B14081101

戦国期の巡礼者の姿を追って、

「上杉本・洛中洛外図屏風」の中の世界を彷徨っている。

六条、長講堂の門前で、鹿杖(かせづえ)を地面に突き刺し、

路上に筵を広げ、喜捨の投げ銭を受けている二人は、

「鉢叩き」(はちたたき)である。

平安中期の念仏者「空也上人」を始祖と仰ぐ集団だ。

十一月十三日の空也忌から大晦日まで、

洛中を瓢箪を叩き、念仏を唱えながら遊行して、喜捨を乞い、

シーズンオフは「茶筅」を売り歩く。

彼らは、巡礼者や旅人が往来する場所に立つことが多かった。

早速、女性の三人連れが関心を示している。

小袖、垂衣をさげた笠の外出姿は、寺社参詣だろうか。

そう謂えば、女性の巡礼者を観ていない。

それに該当するのかどうか。

でも、長旅のスタイルではなさそうだ。

今後の検討課題としよう。

さて、その背後から窺うのが、男一人旅の巡礼者だ。

「ほう、やって居るわい」と指差し、

腰に下げた合切袋から、銭を取り出そうというわけだ。

(捨身 Canon S110)

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