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2014年8月20日 (水)

江の島に至る(7)

B14081901

おっと、行列のようだ。

B14081902

茅輪をくぐって、拝殿まで続いている。

向こうに観える八角堂は、弁天堂だ。

本来は本尊なのに、その座を譲って、摂社になっているのだ。

今の祭神は、明治の神仏分離であらたに設定された、

「宗像三女神」で、かつての三坊(下、上、中の各坊、または宮)に、

それぞれ分祀している。

そのことについては触れない。

関心は専ら、中世以前の姿である。

中世世界の江の島を描いた絵画史料は一遍聖絵だけだろう。

「鎌倉入り」を、北条氏に阻まれた形になった一遍は、

江の島を臨む片瀬の浜で、踊念仏を挙行する。

この時、一遍は、江の島へ渡ったと云う伝承が島内にある。

果たして、どうなのだろうか。

一遍聖絵では、一遍が訪れた霊験所は、

ほぼ例外なく、参拝の様子が描かれた。

赴かなった霊験所は、遥拝はするが、遠景のみの描写だ。

例えば富士山、江の島もそうではなかったか。

太平記の挿話のように、当時(鎌倉後期)江の島は、

北条氏の守護神として(殆ど氏神と云ってもいい)流布していた。

鎌倉・山内の木戸口で、執権・北条時宗と対峙した一遍だ。

敢えて、避けたのかもしれない。

それを暗示する意味で、聖絵に、愛弟子たちが江の島の遠景を、

描き込んだとしたら、かなり意味深だと想うのだが。

B14081903

(捨身 Canon G1X)

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