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2014年9月 2日 (火)

江の島に至る(18)

B14090103

島内で、見受けられる石造物は、殆ど近世のものばかりである。

歴史的に観れば、中世のものが在っても、おかしくないのだが、

何故か見当たらない。案ずるに、明治の廃仏毀釈で、

徹底的に破壊、遺棄されたのであろうか。可能性は高いと想う。

「下之坊(宮)」(現・辺津宮)参道の石柱は元禄年間の銘だった。

ついでながら、「下之坊」の別当は、平氏姓を名乗り、

北条一門を称していたと云う。鎌倉のほうなのか、

小田原のほうなのか判らないが、両氏とも、江の島明神を、

守護神として、頼むところ氏神の如く、非常に篤かった。

真偽は別として、北条氏が、江の島の別当職へ、

一族の子弟を送り込むのは、箱根権現の例などと、

整合性がとれるわけだ。

B14090102

二つの丘を繋ぐ鞍部「山ふたつ」に到る、一寸手前に立つ、

「一遍上人成就水道」の碑。

一遍が江の島に渡り、掘り当てたと伝える井戸の跡だ。

もとより、一遍の渡島は疑わしいが、

最寄りの藤沢・遊行寺の影響で、中世後期には、

江の島へ参詣する時衆も、多かったのであろう。

宗祖と結びつける伝承が創られても、不思議ではない。

B14090101

(捨身 Canon G1X)

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