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2014年10月22日 (水)

服喪の女

B14102101

シーボルトの江戸人物画帳に収録された、

百九態の人々の姿は、シーボルト自らが選び、指示して、

長崎の町絵師・川原慶賀に描かせたものだ。

様々な職種が登場するが、

中には、ポーズを取らせたり、演出をしたこともあったようだ。

上掲の「服喪の女」はそれらしい。

喪の色が「白」だったのは、明治中頃以前であろうか。

裕福な町人や武家では、女性は白無垢、

男性は白装束、麻裃が基本だった。

「黒」が主流になったのは、全く近代の所産なのだ。

「白」は中世世界の浄衣に通じる。その辺りが起源なのか。

画中の女性は、右手に線香、左手に樒の枝を持ち、

頭を「綿ぼうし」で覆う、長崎の風俗を示す。

(捨身 Canon S110)

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