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2014年10月14日 (火)

茶筅売り

B14101301

シーボルトの江戸人物画帳に「高野聖」とメモされた人物だ。

だが、一目で「茶筅売り」であることは、明らかであろう。

僧衣に脚絆草鞋、巡礼者が着る「笈摺」(おいずり)に似た、

袖無の胴衣と頭巾を被り、茶筅を挿した笹竹と袋を担ぐ。

その正体は、京堀川は空也堂、極楽院辺りに集住した、

十八家の有髪妻帯の念仏者である。

日頃は茶筅を製し、売り歩くが、厳寒期には、竹杖で瓢箪を叩き、

念仏を唱えながら、洛中の葬送地を巡り、喜捨を乞う。

「鉢叩き」と呼ばれた人々だ。

「空也念仏」とも呼ばれたから、シーボルトは「空也」と「高野」を、

混同したのだろうか。

上杉本・洛中洛外図に登場する姿も、既に紹介している。

(捨身 Canon S110)

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