« 願人坊二態(2) | トップページ | 願人坊、またある時は「チョンガレ語り」? »

2014年10月 4日 (土)

寒垢離する山伏二態

B14100301

シーボルトが、長崎の町絵師・川原慶賀に描かせた、
江戸の人物画帳に集録する、寒行(かんぎょう)中の山伏二態だ。
「寒行」とは、寒中に行う修行のこと。「寒垢離」とも云う。
上方は裸形で水をかぶり(寒垢離) 下方は白衣のみはおって、
五鈷鈴を持ち、寒行中であることをアピールする、
布施箱を首から提げる。
彼らは、家々に門付け、門前で「寒行まかしょ」と、
声を掛けながら、寒垢離を演じ、布施を乞うて廻った。
「辛い寒行を代行する」と称してはいたが、
実態は、身体を張った乞食行為に他ならない。
こんな山伏のパーフォーマンスは受けたらしく、
願人坊も「すたすた坊主」と呼ばれた寒垢離をやり出す。
江戸期に入ると、山伏は数も増えたのか、
ある意味、零落していったようだ。
宗教者は名ばかりで、賎視された人々に混じって、
このような「芸能」で、糊口をしのぐこともあったわけだ。
(捨身 Canon S110)

|

« 願人坊二態(2) | トップページ | 願人坊、またある時は「チョンガレ語り」? »

民俗」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 願人坊二態(2) | トップページ | 願人坊、またある時は「チョンガレ語り」? »