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2015年5月11日 (月)

五日市宿の市神石(15)

B15050901

檜原街道は、子生(こやす)社前を過ぎ、沢戸橋を渡ると、
ほぼ直角に、北へ屈曲し、小さな集落に入る。
「本郷」と云う小字だが、ひょっとしたら、
中世城館に付随する「宿」の痕跡かもしれない。
近世城下町の萌芽のようなものと謂ったらいいだろうか。
初期の中世世界では、領主は既に在った、
宿や市庭などの都市的な場に、吸い寄せられるように、
自らの城館を設ける傾向があったと想う。
それが、室町中期以降になると、領主のほうが積極的に、
宿や市庭を、城館の膝元へ誘致するようになる。
彼らは日頃、必要に応じて、商人、職人、芸能者、
宗教者たちに声を掛け、集住するように促し、
コネも張り巡らしていたはずだ。
筆者は、各地の中世城館を探索する際に、
城館そのものよりも、近傍の宿や市庭跡の立地を、
確認するようにしている。
注意して探せば、その城館と対になる宿や市庭が、
かなりの頻度で見つかるものなのだ。
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街道の両側には、古民家が建ち並んでいた。
やはり、規模は小さいが、古い宿跡であった可能性が高い。
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明治期創業の酒蔵もあった。
現在も操業し、名産の地酒を醸造しているそうだ。
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「宿」から望む「城山」(戸倉城)は、真正面の山容だ。
さて、気を引き締めて、取り掛かろうか。
(捨身 Canon G1X)

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