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2015年5月18日 (月)

五日市宿の市神石(22)

B15051701

おっと「石積み」は、ご丁寧にも二重になっていた。
本来は土塁で仕切られた「虎口」であろう。
歴史に、無いものを求めてならぬのは、もとより基本のキだ。
さて、気を取り直して、あと一歩を登る。
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「城山」頂上、本丸(主郭)に辿り着く。
週末でこの好天、ハイカーの天国だった。
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眺望を確かめてみよう。
やはり、五日市宿を正面に望み、
抜群の「勝地」であることは、論を待たない。
手前の宿の、酒蔵の煙突がよく観える。
B15051704
五日市宿で市庭が開かれた日は、人々の賑わいが、
手に取るように判ったはずである。
山城から、宿と市庭がよく観え、また反対に、
宿と市庭からも、山城がよく観えること。
これは必須条件だと想う。
領主と領民の「観る」「観られる」の相互関係は、
双方の間に、信頼と同時に、ある種、緊張感を生じせしめる。
またそれは、仏神と人々の関係にも重なり、
両所に、仏神の御座す庭が整えられる。
中世世界の宗教的な空間をも、端的に体現する、
ミクロコスモスと謂っていい。
道理で「洛中洛外図屏風」を想起したわけだ。
(捨身 Canon G1X)

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