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2015年5月 1日 (金)

五日市宿の市神石(5)

B15043001

宿裏の路地を辿りながら、さらに市庭の奥へ進み、
「あきる野市五日市郷土館」へ向かう。
遅くとも、戦国期までには、取り立てられたと考えられる、
「五日市」は、その名の通り、五、十五、二十五の五の日、
月三回の「三斎市」であったろう。
杣人、木地師、轆轤師、塗師、紙漉きたちが持ち込む、
山間の産物と、多摩川水系を遡上して齎される、
平野や海の産品が交錯する市庭として、賑わったのか。
眼前の秋川岸には、河湊が開かれていたはずで、
山間の産物を積み込んで、多摩川へ下って往けば、
江戸湾の諸港、とりわけ品川津とのアクセスは容易である。
品川津では、諸国の物産、時には唐物さえ、
何でも、調達出来たはずだ。
還りの川船には、巨大な常滑の壺や、
時には、明の染付、天目茶碗などの高級品も載せられ、
市庭に持ち込まれることがあったと想う。
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青梅宿とも共通するような、山間の宿らしい風情が愉しめて…
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かと謂えば、都市的な場を想起させる、小祠にも出逢える。
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前方に観える特徴的な山容は「城山」と呼ぶ。
「城山」と云えば、決まって、中世山城跡であることが多い。
市庭、宿、街道、そして中世城館と、役者が揃ってきたわけだ。
(捨身 Canon G1X)

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