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2015年6月25日 (木)

桐生へ(5)

B15062401

「長屋門」の脇を抜けて、屋敷内へ入る。
此処で、現ご当主の方のお出迎え受けて、
案内(あない)して頂くことになった。
そう、「重文指定・彦部家住宅」は、今も私有で、
子孫の人々がお住まいなのだ。
これもまた、驚くべきことであろう。
B15062402
振り返ると、正面が主屋だ。
江戸初期以降、何度か改築を経ているものの、
用材の炭素測定により、1580年(天正八年)創建と判明した。
やはり、普通の古民家と違って、古雅な佇まいを魅せる。
れっきとした中世建築と謂っていい。
因みに、石山本願寺が信長に降伏したのが、この年だった。
B15062403
ご当主より「彦部家」の、
遙か古代、白鳳時代千三百有余年前へ遡る、家系から、
その後、一族が辿った、有為転変、数奇な運命に至るまで、
縷々伺ったが、まぁ、追々と語って往こうか。
B15062404
さて、まずは、主屋である。
土間の入り口前に設えた、この小さな囲い。
何だかお判りだろうか。
古風な「厠」(かわや)なのだ。
屋外に置く遣り方は、中世世界のものに近く、
「歴博甲本・洛中洛外図」(16C前半)にも、
土塀にせり出している例が描かれる。
もとより、これは「家人用」で、
「客人用」は別に用意されているので、後述しよう。
(捨身 Canon G1X)

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