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2015年6月 5日 (金)

小野路宿にて(9)

B15060401

左手の小さな階段を伝わって、楠の下に辿り着く。

何かありそうな、と謂うか、

仔細を知って居そうな、古木だった。
もとより、人が植えたものである。
樹齢三、四百年は経っているだろうか。
辺りを観遣ると…
B15060402
やはり、傍らに「屋敷墓」が並んでいた。
さらに注意深く、楠の根元を調べてみる。
B15060403
おっと、気になる石片と、花を手向けた跡を見つけた。
B15060404
こちらにも。
表面は風化して、判読出来ないが、
秩父の青泥片岩らしく、特徴的な三角形の頂が目に付く。
おそらく、板碑の破片だろう。
近世の「屋敷墓」とほぼ同じ場所で、
楠の古木と、中世の板碑片が見つかったことから、
この場所が近世以前より「霊地」であった可能性が出てきた。
楠の古木は、中世世界の小野路宿へ誘う、
「案内者」(あないしゃ)だったわけだ。
(捨身 Canon G1X)

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