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2015年7月 5日 (日)

桐生へ(15)

B15070401

「搦め手口」の中を歩かせて頂いた。
クランク(筋替え)の部分に立つと、
あの角を曲がれば、
このまま中世世界へ入って往けるのではないかと云う、
幻想が湧いて来る。
一寸した不思議な感覚だった。
B15070402
たった2mばかりの視界を遮る石積みだけれど、
中に居ると、多少の威圧感はある。
B15070403
現代より観れば、極短くて小さな、ミニチュアのような「虎口」だ。
戦国期の男性の平均身長は、150㎝台後半だったから、
十分に効果があったのだろう。
B15070404
木橋の架かる空堀を観る。
「薬研堀」の形状がよく残っている。
向こう側の美しい竹林は、「竹ヶ岡」の字名の由来となった、
彦部家の、かけがえのない遺産である。
やはり、時を超えて、何か神聖なものを感じざるを得なかった。
さて、駆け足の探訪だったが、この稿を一先ず終えよう。
機会があれば、周辺地域を含めて、
もう一度、探索してみたい気持ちで居る。
………………………………………………………………………
次の探索地が決まるまで、暫時更新を休みます。
その間はツイッターにて、ご容赦を…
(捨身 Canon G1X)

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歴史(中世史)」カテゴリの記事

コメント

彦部家はよくここまで守ってこられた、そのことに感動しました。屋敷も石積みも空堀も竹林もすべてが美しいですね。桐生といえば織物と思っていましたが、彦部家も絹織物をされていたとは。遠くまでの探索お疲れ様でした。

投稿: tae | 2015年7月 4日 (土) 23時26分

有難うございます。
まだまだ、この世界の何処かに、意外な遺物が残っているのですね。驚きも大きかったです。実は、今にしてみれば、探索し切れなかったところが多々あるのです。もう一寸上手い経路が見つかりそうなので、機会があればトライしてみたいです。
そうそう、彦部家の黒染の技術は大したものだったようです。浮世絵の美人画に製品を身に着けている例もあるそうですよ。

投稿: kansuke | 2015年7月 4日 (土) 23時40分

芸術品のような石組ですね。丸い石でヘリンボーンのような直線的な模様を描いているのが、しゃれているなと。

ほんとに、あの角を曲がれば・・・とわくわくします。豊かな自然に囲まれた歴史遺産、指定などされないほうがいいですね^^

投稿: 糸でんわ | 2015年7月 8日 (水) 17時59分

有難うございます。
彦部家の重文指定で、面白いのは文科省の指定書に、建造物のみならず、特に「附書」として「敷地内の石垣、堀、土塁、水路、井戸、祠社を含む」とあることでしょうか。ご当主も、誇りに思っていらっしゃるとのことでした。この屋敷の領域そのものが、かけがえのない中世世界の遺産であるわけです。

投稿: kansuke | 2015年7月 8日 (水) 21時10分

お屋敷だけではなかったのですね、失礼しました。

投稿: 糸でんわ | 2015年7月 9日 (木) 10時45分

いえいえ、お気遣いなく…
今後とも、ご贔屓のほどを…

投稿: kansuke | 2015年7月 9日 (木) 14時12分

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