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2015年7月22日 (水)

説経節「をぐり」を読む(17)

B15072101

次回探索地の選定やら、梅雨明けの暑さやらで、
「をぐり」を読み継ぐことにした。
暫時、ご容赦を…
さて、連雀商人・後藤左衛門を案内者(あないしゃ)に起てた、
小栗と屈強な十人の侍たちは、照手姫の待つ横山館を目差す。
途中、小高い尾根に立ち、遙かに横山館を指示しながら、
後藤左衛門…
「あれなる棟高き御屋形が横山殿」
「低きは五人の御子息たち」
「いぬゐ方(北西)の御主殿造りこそ、照手姫の局で御座ります」
「館の門前には、警護の番衆が控えておりますが、
 いつもの客人が判らぬかと、一喝すれば、容易く通れましょう」
「然らば、はやこれにて、お暇申しまする」
小栗、かねて用意の、砂金百両、巻き絹百疋、
奥駒(奥州の名馬)を添えて引き出物とした。
後藤左衛門の喜びようは、云うまでもなかろう。
ついでながら、彼の出番はこれで終わるが、
「をぐり」の中で、筆者が一番惹かれた登場人物であったことを、
附け加えて置こうか。
難なく、照手姫のいぬゐの局に入り込んだ小栗一行、
やがて、繰り広げられる、七日七晩の婚礼の宴々…
笛太鼓吹き囃し、その華やかさは云い尽くしようもない。
だが、これ程のどんちゃん騒ぎ、
もとより同じ館内の、父横山殿の耳に届かぬはずはなかった。
(捨身 Canon S110)

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