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2015年8月28日 (金)

伊豆の国にて(13)

B15082701

二の丸跡である。
下の権現曲輪との比高差は七~八mといったところか。
敷地は10×30m程度で、狭く細長い。
夏草が生い茂るが、周囲の土塁はよく残っているようだ。
まぁ、盛夏の候は、暑さ、藪、蟲と、
凡そ山城探索に相応しい季節と謂えまい。
よく云われるように、好適なのは、冬期、晩秋、早春、
せいぜい五月頃までだろう。
B15082702
木立の間から西側の眺望を確認する。
県立高校の校舎の向こうは、北方の三嶋の辺り、
雲がかかる山並みは、箱根山西麓と御殿場、
天気が良ければ、その先に富士が望めるはずだ。
やはり「勝地」の条件は整っていると謂えよう。
もとより三嶋は、古代より伊豆国の国府で、
東海道箱根越えの西側の登り口でもあり、外せない要地だ。
ひょっとしたら、三嶋大社々頭の東海道を進む、
旗指物を靡かせた大軍勢が、視認出来たかもしれぬ。
事実、そのような場面が天正十八年(1590)三月末に、
秀吉の小田原攻めとして、現出したわけだ。
B15082703
二の丸からやや登り、振り返ったところ。
右への分かれ道のように観えるのは、
上方の本丸との間に穿たれた堀切りだ。
横切る小径は「土橋」(=どばし 掘り残して造った通路)
の痕跡を僅かに残す。
B15082704
さて、本丸へ進もう。
漸く、空が開けてきた。
(捨身 Canon EOS M3)

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