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2015年12月 4日 (金)

説経節「をぐり」を読む(40)

B15113001

閻魔大王の約定通り、熊野湯の峰で湯治を始めた「餓鬼阿弥」
最初の七日で、両眼が開く。
病者の傍らで、いろいろと世話を焼くのも、
熊野修験(御師)たちの役目のようだ。
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次の七日で、耳が聞こえ…
三度目の七日では、見守る山伏や時衆と会話が出来るようになる。
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ついに、七度目の七日、都合四十九日にして、
 人が他生を得る死後四十九日に観立てたのあろうか)
もとの六尺二分(180㎝超)豊かな体躯の「小栗」に、
復活を遂げたのだった。
「をぐり」で描かれた熊野湯の峰のように、
中世世界の温泉は、万病を癒す、仏神の功徳の現れであり、
霊験所に他ならなかった。
もとより伊豆山・走湯権現、箱根権現など、枚挙に暇がないわけだ。

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